アメリカでキャンピングカーをレンタル(2) ~実際にキャンプする編~
本記事ではアメリカでキャンピングカーを借りてキャンプをするまでについて、何回かにわけてディアゴスティーニのように詳しく解説するものである。
まず初めにキャンピングカーを借りるまでのくだりは、
アメリカでキャンピングカーをレンタル(1) ~借りるまで編~ - 風とビスコッティ
を参照のこと。
アメリカのどこでキャンプをするのか?
さて、自分で書き始めておいて何だが、わざわざアメリカに旅行してまでキャンプをすることに価値はあるのだろうか?キャンプなんて日本でもできる。せっかく旅行で訪れているのだから、有名な観光地で写真を撮り、評判のいいレストランで美味しい料理を食べるべきじゃないか?
その通りだ。
キャンプの体験そのものは、日本でもアメリカでも大きくは変わらない。だから付け加えておくと、アメリカの“国立公園”でキャンプすることをお勧めする。
国立公園とは、アメリカが国として保護を決めた公園のことだ。一口に公園と言うが、そのスケールは相当に大きい。石神井公園とかと比べちゃいけない。例えば有名なグランドキャニオンも国立公園の一つで、面積は東京都ふたつ分だと言う。
国立公園は広すぎて、一日で全部を回るのは厳しい。近隣の街からアクセスするのにも半日は掛かる。だからこそ公園内のキャンプ場に泊まるのだ。大自然の中で一夜を過ごし、日没に染まる山並みを眺め、夜明けに目覚める渓谷を見ることができる。
もしも 気に入ったならば、そのまま山に分け入って国立公園に住んでしまってもいい。ネッシーの不在がほぼ確定したり、ビッグフットがホッキョクグマの近種と認定されたり、UMA界はスター不在の状態が続いている。国立公園に住みつき、朝焼けの中でゴミ捨て場を漁る姿を目撃されれば、新しいUMA界の新星としてカラパイアあたりに掲載されるかも知れない。
キャンプ場
80年代頃に子供だったせいで、キャンプに良い印象を持てないと言う人は多いだろう。学校や自治体の行事でキャンプに参加させられると、やたら難易度の高い飯盒炊飯を強制され、おコゲだらけのご飯で粉っぽいカレーを食べることになる。
夜はゴムの匂いのキツいテントの中で、石だらけの地面に悩まされながら寝返りを打つ。
トイレはまさに悪夢だ。場所によっては汲み取り式で、昼夜を問わず薄暗く、火星からやってきたような奇怪な虫がウロウロしている。
だが、アメリカでキャンプをするならその先入観は捨てて欲しい。アメリカはキャンプ先進国だ。キャンプ場は設備が整っており、清潔で快適だ。キャンプサイトは整然と区画され、テーブルと椅子、火を起こすグリルなどが付いている。
大抵のキャンプ場には水洗トイレ、シャワー、コインランドリーがある。
売店があるので食料品、雑貨、衣料、ちょっとした医薬品まで手に入る。
大きな国立公園ならレストランもあるので、洒落乙なディナーを食べることだってできる。キャンプだからといって、必ずしも自炊をする必要は無いのだ。
どうだろう。アメリカの快適なキャンプ場で、キャンプしてみたいと思っただろうか?
もしもその気になったのなら、続いては実際にキャンピングカーでキャンプに挑戦するくだりについて、読んで欲しい。
まだ書いてないけど。