ベーコンとチョコレートの不思議な出会い。……むしろ出会わないでいただきたい。
ラスベガス在住の兄夫婦とシーザースパレスの中を歩いていたら、ラグジュアリーなチョコレート・ブティックでベーコンフレーバーのチョコを見つけた。
ここ数年、アメリカで様々なベーコンフレーバーの商品が流行りまくってるのは、様々な海外記事で皆さんもご存知かと。ラスベガスをウロついていたら、ベーコン風味の塩やベーコンフレーバーのアイスはまだしも、ベーコン石鹸とかベーコンiPhoneカバー、ベーコンパンツなど意味のわからないアイテムを大量に見かけた。
北米ではベーコンマニアという言葉があるらしく、もはや宗教の域に達しているようなので、こういうフレーバーのチョコがあるのもむべなるかなと思ったのだが、何と店員さん曰く、ベーコンフレーバーがこの店で一番人気とのこと。
ベーコン風味にはまったく興味が無かったので「へぇーそうですかー(棒)」みたいなリアクションでやり過ごそうとしたのだが、店内にいた常連のおばちゃんが
「あんたたち、これ美味しいから食べてみて!」
と、何故か自分が買ったばかりのベーコンチョコレートをバリバリと開けて我々に試食するように迫った。
完全にありがた迷惑だったのだが、
「あたし糖尿だから、あんまりたくさん食べちゃいけないのよ。あんたたち、ちょっと食べて!」
と言われたので渋々ひと口いただいた(つか糖尿患者がチョコ屋にくるな、って話しだが)。
何というか、濃厚な燻製臭、脂っこい動物性脂肪のコク、いい感じに焦げた苦味と、ベーコンの再現度が非常に高い。まさしくチョコとベーコンを同時に口に入れた感じ。
だが、誰がベーコンとチョコレートを同時に口にいれたいというのだ?
ベーコンはベーコン、チョコはチョコで食わせてくれ。痛切にそう思った一品だった。
そういう意味では言えば他のグッズもそうだな、石鹸は、石鹸、ベーコンはベーコン、パンツはパンツ、ベーコンはベーコン…………。