アメリカでキャンピングカーをレンタル(3) ~運転する編~
キャンピングカーを借りるまでのくだりはこちら↓↓↓↓
アメリカでキャンピングカーをレンタル(1) ~借りるまで編~ - 風とビスコッティ
アメリカのキャンプ場についてはこちら↓↓↓↓
アメリカでキャンピングカーをレンタル(2) ~実際にキャンプする編~ - 風とビスコッティ
さてキャンピングカーで旅行をしてきたと話すと、一番心配されるのが「運転は大丈夫だった?」という点だった。
本記事では、アメリカでの運転事情について説明していく。
ただし、筆者はアメリカで暮らしているわけでもなく、観光旅行でレンタカーを運転しているレベルだ。本記事には悪意の無い思い違いが含まれているかも知れないので妄信しないで欲しい。
人生の中で厄介なのはたいてい悪意の無い何かだったりするから。
ドライブ事情その1 道路について
広大な土地を持つアメリカでは、自動車がないと生活できない。そのため運転免許の取得は容易だし、面倒な車検もない。万人が利用できるよう、自動車に優しい社会になっている。
そのため、道路は道幅が広く、道の構造や標識もシンプルて明解なものになっている。東京の入り組んだ道路がスーパーマリオの8-1くらいだとしたら、アメリカは1-1くらい。まぁ大都市に限っては
4-4くらいだから、キャンプで訪れるような土地を走っている分には、そんなに問題はないだろう。
ドライブ事情その2 給油について
まず気になるのはガソリンだが、もちろんいたるところにガソリンスタンドがある。
スタンドは原則セルフサービスで、自分でガソリンを入れる。なので自分の車がディーゼル車かガソリン車かは事前に調べておこう。ガソリンの場合、オクタン価の違いで複数の種類が提供されている場合が多い。
続いて戸惑うのは支払いの方法だ。だいたい以下の3種類に大別される。
- 先払い(クレジットカード)
- 先払い(レジ)
- 後払い(現金orカード)
1.は日本のセルフガソリンスタンドと同じ。給油ポンプの場所にカードの読み取り機があって、その場で支払って給油する。ただしカードを使う時にZIPcode(郵便番号)を聞かれる時があり、日本の郵便番号を入れて認証が通る時と通らない時があった。
アメリカという国は、機械という機械はすべて故障しているか不調なので、そういう仕様なのか単に壊れているのかは不明だったが、そうなったら大人しく店内に入ってレジでお金を払おう。
また都市部だと1.が多いのだが、田舎だと2.か3.のケースが多くなる。この場合もスタンドの店内(大抵は雑貨屋を兼務している)へ入ってレジでお金を払う(どの給油ポンプを使ったか番号を聞かれる)。
手順が分からなければ、悩む前に店の人に聞こう。ガソリンスタンドの店員は大抵、愛想が良い。みんな暇だからだ。
キングマンの付近でガソリンを入れた時、操作方法がわからず困っていると、店員のおばちゃんが親切に手伝ってくれてた。さらに給油が終わった後で「おめでとう!」とハーシーのチョコバーをくれたものだ。チョコは売り場の棚から勝手に持ち出し、自分も食っていたようだが、あのスタンドの経営は大丈夫なのだろうか。
また辺鄙な地域に行くと、「LAST GAS」みたいな看板を掲げたガソリンスタンドにお目にかかる。これは「この先しばらくガソリンスタンドは無い=ウチが最後のガソリンだよ」という意味だ。
拙著「クイックドロウ」の中でも主人公はその辺りを理解していなくて、砂漠のど真ん中に放り出されることになる(宣伝)。
Amazon.co.jp: クイックドロウ (ゴールデン・エレファント賞): シュウ・エジマ: 本
ドライブ事情その3 トイレ!トイレ!トイレ!
徳川家康は武田信玄に追われた際、恐怖のあまり馬上で脱糞したという。征夷大将軍ですらそうなのだから、我々凡人は常に排泄のリスクについて万全を期すべきであろう。
まぁ、キャンピングカーで移動しているならそれほどトイレの心配は無いかも知れない。
しかし、キャンピングカーのトイレはあくまで簡易的なものであり、快適に用を足したいのであれば、キャンプ場でトイレを借りるべきだ。
また、道路沿いにあるガソリンスタンド、ファストフード店、スーパーの商業施設でもトイレを借りることができる。マクドナルドやタコベル、ウォルマートなどの全国チェーン店のトイレは概ね清潔で快適だ。
稀にあるハイウェーの休憩所に設置された公衆便所でもいい。
ただし、個人経営の商店のトイレは期待しない方がいい。エリア51へ向かう途中のドライブウェイでトイレを借りようとしたら、入り口の手前数メートル付近から強烈な異臭が漂ってきた。そのまま中へ入れば未知との遭遇になることは必至だったので、結局我慢した記憶がある。
ドライブ事情その4 あると便利な3つのもの
広大なアメリカを車で移動するとなると、日本とは比較にならないほどの距離を走ることになる。
重要なのは長丁場のドライブに備えることだ。
以外に重要なのは火器の三つ
- サングラス
- 飲み物
- ポータブル音楽プレーヤー
日差しの強いアメリカを走る時サングラスは必須だ。場所によってはまともに運転できないほど眩しいこともある。
また、日本より湿度の低いアメリカでは、気がつかないうちに体が乾燥していることがある。運転しながらこまめに水分を補給するため飲み物を用意しよう。
ちなみにファストフードのチェーン店のソフトドリンクは、大抵やたらとサイズが大きくてお代わり自由だ。食事が終わった後、気が済むまで飲み物を注いで持って行けばいい。おすすめはルートビアだ。大正漢方胃腸薬のような奇怪な味がして、一気に目が覚める。
最後に重要なのは、音楽プレイヤーだ。アメリカの道中、意外とラジオが通じない場所が多いし、そもそも観光客にはどんなチャンネルが望ましいかも分からない。自分のお気に入りの音楽を持っていった方が無難だ。
では、よい道中を。
次はいよいよキャンピングカーでのキャンプについて紹介する。