ストーンヘンジとエイブベリーの幽霊パブ その2 ~イギリス旅行~
ロンドンから電車とバスを乗り継いで辿り着いたストーンヘンジは柵で仕切られ、近くに寄ることが許されないミステリースポットスポットだった。
ストーンヘンジとエイブベリーの幽霊パブ その1 ~イギリス旅行~ - 風とビスコッティ
立憲君主制度の先駆けとなった英国が、このような閉ざされたミステリースポット運営をしているとは信じがたい。私は落胆し、次の巨石群へと足を運ぶことに決めた。
エイブベリー巨石群である。
会いに行ける巨石群
ストーンヘンジのある町、ソウルズベリーから北に50キロほど離れた場所にエイヴベリーという村がある。
田舎なので、交通アクセスははっきり行って不便だ。今回はソウルズベリーの駅前でレンタカーを借りて訪問した。車で一時間ほどの道のりだが、道中に商店などは何もないので気をつけよう。
※ロンドンから直接訪問する際は、電車でエイブベリーの北に位置するスウィンドンまで行くと、エイヴベリーへのバスがあるらしい。
この小さな村は、村自体が巨大なストーン・サークルに囲まれている。ストーンヘンジとはまた違った意味でスペクタクルを感じさせてくれる場所だ。
日本ではストーンヘンジばかりが有名だが、このエイブベリーの巨石群もまた太古の巨石文化が生み出した謎の遺跡であり、世界遺産に認定されている。
ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群 - Wikipedia
最大の特徴は、ストーンヘンジが地盤の劣化などの理由で近づけないように管理されているのに比べて、エイブベリーの巨石群は自由に近づけるという点にある。
村を散策すると、あちこちに高さ数メートルの巨石が点在している。
村の中心地にはビジターセンターがあり、古代の暮らしを紹介する博物館、カフェ、売店など一通りの施設はそろっている。日本ではまったく知名度がなく、辿り着くのも不便な場所なので人などいないだろうとタカをくくっていたが、平日にも関わらずたくさんの観光客の姿があった。
まぁ、日本人には無名かも知れないが、地元の人は訪れるのだろう。ストーンヘンジが富士山なら、エイヴベリーは忍野八海くらいの位置づけと見た。
会いに行ける幽霊パブ
ここエイヴベリーのもう一つの目玉が「幽霊パブ」だ。
村の中心部にあるパブ「レッドライオン(The Red Lion)」は、「全英でもっとも幽霊に取り付かれたパブ( one of the most haunted pubs in England)」として有名らしい。
The Red Lion Pub, Avebury, England
このパブには複数の幽霊が住み着いていると言われているが、その中でも印象的なのは井戸に投げ込まれた女性の幽霊だ。
17世紀頃、夫の出征中に浮気をしていた女性が、突然、家に帰って来た夫の手で殺され、井戸の中に投げ込まれたというもの。井戸と女の幽霊というのは日本でも定番の怪談の材料だが、このパブが凄いのは、その井戸が現存しているということだ。
しかも、井戸をテーブルに作り変えて、客席にしてしまっている。
しかも、中が良く見えるようにライトアップしてる。
もしも立ち寄ることがあれば、ぜひこの井戸テーブルの中を覗き込んで欲しい。覗き込んだ結果、井戸のそこに何が見えたか。それは見に行った人だけが分かる。
おまけ
英国のパブのトイレはサイズ別になっている。